ヒネくれたアニメ感想やマンガ、レトロゲーム、ロボゲーのレビューなんかをやっていきます 
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レトロゲーム PCE 凄ノ王伝説

レトロゲーム、第8回目はPCエンジン、Huカードの「凄ノ王伝説」です。

susano-oh.jpg
…って、誰?www
当時原作も知らず、またこのゲーム自体にもそれほど興味もなかったのですが、母親が安かったから買ってきてくれた(何を思ったのか知りませんがw)のでプレイした、という、出会いの部分ではちょっと変わっていたタイトルです。

ジャンルはRPGで、ゲームとしての最大の特徴は戦闘シーンがいわゆる「タクティカルバトル」になっている点です。
その名の通り戦闘シーンの戦略性を高めるためのシステムですが、頭をひねらないと勝てないような難易度設定にはもちろんなってはいません。しかし、敵との位置関係や主人公側の装備、ESP等の戦力分析を適切に行う事で、ボタン連打とは別次元の華麗な戦いが出来ます。
ESPは「WP」というものを消費しなければ使えませんが、通常戦闘でもガンガン使えるくらいの調整になっており、そのあたりも超能力をテーマに扱っている作品にふさわしいかと思います。しかし、攻撃力という点では直接攻撃の方が強いので、ボス戦ではどうしてもそちら主体になってしまうのはちょっと残念な部分でもあります。

ところで、本作はその戦闘シーン以外はオーソドックスな作りに見えますが、非常に細かい部分にまで様々なアイデアが盛り込まれており、意外と意欲的なタイトルでもあるのです。

俺が当時感心したのは、「エリアごとに主人公のレベルの上限が決まっている」という事です。MMOにおけるレベルキャップみたいなものですが、これによりレベルを上げすぎて戦闘が作業的になりすぎたり、ボス戦の緊張感が削がれる事をなくそうと試みられているわけです。
……ところが!!実際のところは超甘いバランス取りになっており、ボス戦もビックリするくらいあっけなく終わってしまう事が多々ありますwこれは非常に惜しい!!俺は昔自分で「将来ゲーム作る時は嘘でもいいからラスボスは適当に戦闘中に調整入れて、ギリギリで勝つように仕向けてやろうw」とか考えてました。それくらい、ギリギリでボス倒す快感に飢えていただけに、このシステムには期待したんですが、残念ながら「失敗」と断ずるしかありません…。
しかしながら、その志は素晴らしいものです。当時はまだ「クリアできないゲームはクソゲー」みたいな事を言う輩もそう多くはなかったですから、もうちょいきつくても良かったとは思うんですがね。

また、このゲームではパーティのだれかひとりが死んだだけで「ゲームオーバー」になりますが、そこの演出がまた斬新で。誰かが死に、画面が暗転すると目の前には宿屋のオヤジが。
「お客さん、だいぶうなされていたが 悪いユメでも見たんでしょう。」
なんと夢オチ!!そう、「死んだ」という事実は「なかった事」になるのです。システム的には「最後に宿屋に泊まった時に戻される」というだけなのですが、こういう配慮は面白いですね。

上に挙げたふたつからも、作ってる人が「ゲームをわかってる人」というのがヒシヒシと伝わってきます。物凄くゲーム好きな人が必ずしもいいゲームを作るというわけではありませんが、「ゲームのなんたるかを知ってる人」が作るものとそうでないものの違いは歴然としています。

こういったことに関してかつて俺が愕然としたのは、PS初期に発売された某RPGのシステムです。そのゲームは戦闘システムに「ボタン連打」が盛り込まれており、それを売り文句にしていました。宣伝も結構力を入れて行われていたし、クリエイターの名前もなんとか兄弟とか言ってわざわざ挙げられていたと思います。それで、雑誌のインタビューか何かでそのクリエイターが「RPGの戦闘って退屈だから、面白くするためにボタン連打で強力な技が出るようにしました」みたいな事を言ってたのです。それなりにゲームをやってる人間からすると、聞いただけで完璧にクソとわかる仕様なのですが、それを「面白い」と思って採用するとかどんだけゲーム知らん人間なんだ、と本当に心底あきれ返りました。
もちろんこの「某RPG」よりもひどいゲームはたくさんあるでしょうが、最大の問題は結果論ではなく、それが確実にくだらない、という事がわからない人間が中心となって作られているゲームが出てきてしまった、という事実です。
確かに古くから「ゲームというものは儲かるらしいぜ」みたいな感じで、ゲームに対する知識も愛情もプログラム技術もない人たちに作られた、真の意味での「クソゲー」はたくさんありました。しかしそれらの多くは名前も知らないメーカーから出ていたり、見るからに「クソゲー」でした。しかしこの「某RPG」はハードを出している会社からの発売です。製作はもちろん違うのですが、こんなシステムのRPGをまがりなりにも自社ブランドから出してしまうという事が俺的には恐ろしかったのです。

閑話休題。
まあそんなわけで「凄ノ王伝説」はキャラゲーでありながらも非常に高い志をもって作られており、原作に頼ることなくひとつのゲームとして高いレベルで完成されていたのです。

では、原作ファンを満足させる事ができたか?となると、これは先にゲームの方を知り、クリア後に原作を読んだ俺にはなんとも判断がつきません。
原作が当時「未完」であり(後に出た「超完全完結版」でも未完ですがw)、原作の続きにあたるのがこのゲームでした。本作は一応きっちりと完結しているので、その意味では良かったと思いますが、原作に登場する人物はゲームではあまりでてきません。また、プレイヤーキャラは基本的にしゃべらないタイプのゲームですので、主人公朱紗真悟のキャラクター性というものはまったく表現されていません。はっきり言ってしまうといわゆる「キャラゲー」としてはいかがなものか、という感じはします。
しかしながら、「永井豪テイスト」みたいなものは主にそのテキストから感じる事が出来ました。言葉は悪いですが、永井豪氏の作品のボキャブラリーはお世辞にも多彩とは言えません。しかしながら、それだけに言葉そのものによるごまかしがない、真に迫る迫力があります。本作においてもそういったシンプルながらもズドンと来るセリフをボス戦直前の会話シーンで見る事ができます。
特に俺が好きなのが

長き旅の果て ついにお前の運命と出会ったか
3人が揃う時 最後の戦いが始まるという
だが その戦いが始まる事は永遠にない
なぜなら お前は目覚めていない!
そして 目覚めぬまま ここで私のものとなるからだ!
消え去ってもらうぞ!私の分身よ!

ってやつです。
珍しい言葉や言い回しはまったくないのですが、やたらとカッコイイ!!痺れます。
「どこが?」と思われる方もおられるでしょうが、これはもう感性の部分と、あとはBGMが素晴らしく、異常なまでにテンションを上げてくれます。

BGMは非常に個性的で、他ではあまり聴く事のない雰囲気のものが多いです。世界観がかなりカオスなので、非常にマッチしています。
中でも各ボス戦のBGMはとにかく印象的で、ことあるごとに俺の脳裏によみがえり、エンドレスでリピートされる恐ろしいものですwニコニコ動画に「凄ノ王伝説全曲集」がありますので、興味のある方は探してみてください。ただ、画像にネタバレが含まれますので(たいして問題はないですけど)、未プレイの方はご注意ください。ちなみにボス戦は「11分5秒」「15分40秒」「16分42秒」「18分11秒」「23分41秒」あたりからとなっています。

最後に残念な部分を挙げておきましょう。
まず、先にも書きましたが、バランス調整については残念な事になっています。ザコ戦はかなりいい方なのですが、とにかくボス戦がマズイ。非常に重要なボスキャラも金で雇う事のできるNPCの攻撃数回で下手すりゃ1ターンキルです(そのNPCはバイオレンス・ジャックさんなので仕方ないと言えば仕方ないですがw)。反面、とあるボスは強烈な連続攻撃をしてくるので、こちらがほとんど何も出来ないうちにゲームオーバーになる事もあったりします。これは一人が死ぬとゲームオーバーになってしまうからですが。

次にやはり画面の地味さでしょうか。ESPを使いまくって戦えるのは本作のいいところですが、エフェクト的にはかなりしょぼいと言わざるを得ません。そういうところを楽しむゲームではないと言えばそれまでですし、ESPのランクが上がるとそれなりに派手にはなりますが、もっとイケたんではないかなとついつい思ってしまいます。

最後に、物凄い「おつかいゲーム」であるという点です。一歩退いて見ると、とにかくおつかいおつかいの連続です。確か当時、「200以上のイベント!!」みたいな事を売り文句にしていたと思うのですが、ほとんどわらしべ長者みたいな感じです。まあそのおつかいそのものはちょっとひねりが効いていたりしますし、常にやる事がある感じは必ずしも悪いとは言えないと思いますけどね。

だいたいそれくらいですかね。とにかく個人的には今プレイしても十分楽しめると思っています。ただ、「バトルメッセージ」は消さないとやってられませんけどね。(セレクトボタンを押してHP表示を左にし、メッセージ速度を1にした後、IIボタンを押しながらセレクトボタンを押すと設定できます)

にしても、ヒロインらしき女の子がいきなりオープニングで「らんぼう」されたとかどうとか、結構刺激的なゲームでもありました。さすが永井豪原作ですね…。
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Category | レトロゲーム PCE
   17:52 | Trackback:0 | Comment:1 | 
 
 
 
 
 
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ますたあえいじゃと申します
理解の範疇を超えるような作品が好きです

 
 
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