ヒネくれたアニメ感想やマンガ、レトロゲーム、ロボゲーのレビューなんかをやっていきます 
2008 10123456789101112131415161718192021222324252627282930312008 11
 
 
 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
Category | スポンサー広告
   --:-- | 
 
 
 
 
 

BSアニメ夜話 電脳コイル

今晩、BSアニメ夜話で電脳コイルが採り上げられます。

電脳コイルは非ヲタにも勧めやすい、すばらしい作品です。もっとヲタクっぽく作る事によってより多くの支持を集める事が可能であったでしょうが、スタッフの方々はそれを選択しませんでした。(もちろん、ヲタクが喜べる要素はたくさんありますが。)

総じて非常に上質で、「これなら大の大人にも恥じる事はない」作品だと思います。
特に演出はアニメっぽい誇張表現や、極めて奇抜な手法に頼る事なく、自然にさりげなく映像に深みを与える事に成功しています。
これは子どもが作った紙芝居のような凡百のアニメ(絵が動かない、という意味ではありません。カット毎のスタッフの意図が希薄で、ただシナリオを進行させるだけの作品、という事です。)とは一線を画す事はもちろん、そこらのTVドラマにも全く引けを取りません。


以下は第13話の一シーンです。

yasako13-001_convert_20081104160733.jpg
画面左の少年「ハラケン」が、イリーガル(画面中央の黒い化け物みたいなもの)についての考察を述べています。それに対して左から二番目の少女「ヤサコ」が、「へ~」と感心します。

yasako13-002_convert_20081104160759.jpg
続くカットはカメラが裏側に回ります。セリフは画面左のちょっと太った男の子「デンパ」が、先ほどのハラケンの言葉を継いでイリーガルについての話をしています。ヤサコの顔はイリーガルの陰になって見えません。

yasako13-003_convert_20081104160816.jpg
yasako13-005_convert_20081104160850.jpg
イリーガルが動いて、ヤサコの顔が見えます。
この視線と表情が示すものは……
デンパはまだ話を続けていますが、ヤサコの耳に入ってないのは明らかですねw
もちろんこの件に関するつっこみは作中ではいっさいありません。

初めからカメラがキャラの顔がわかる位置にあって、ハラケンがそのセリフを言った事によってヤサコの表情が変わるともっとあからさまになるのですが、それでは深みが足りませんし、ヤサコのごくごく「淡い」気持ちが表現されないと思います。
また、カメラワークは同じでも、カメラ位置が変わった瞬間に既にヤサコの顔があらわになっていると、そこに意味があるのかどうか、つまり演出なのかどうか、見ている側が判断しづらいです。初めはヤサコの顔が見えていないからこそ、あの視線に意味があるのだと視聴者にわかるのです。


さて、俺が言いたいのは、別にこの場面の演出がアニメ史上に残るものだ、とかそういう事ではありません。スタッフが「映像」というものに拘りをどれだけ持っているかがわかりやすい、という意味でこれを紹介したに過ぎません。つまり、他の場面においても、一つ一つのカットに多かれ少なかれきちんとした意図がある、と信じられるようになるわけです。もちろん、全ての場面にこういったギミックがあるわけではありませんし、そういう必要もないですけど。


電脳コイルは設定が結構凝っているので、様々な作中だけの概念を理解するにはそれなりに能動的な態度で視聴しなければいけませんが、よくわかってなくても十分面白く見られる、本当に稀有な作品です。
もちろん、様々な深読みができるような作りにもなっているし、JS好きをハァハァさせるような要素もあるでしょう。また、テーマ的にもネットやデジタルなものへの接し方という部分で、否定的な視点、肯定的な視点、いずれもかなり対等に描かれており、結論はそれぞれが考えられるようになってもいます。この点もまた本作を語る上では重要な部分となるでしょう。

本作の魅力は多岐に渡っていますので、BSアニメ夜話ではどういったアプローチをするのか、楽しみでもあり、不安でもありますが、いずれにせよ未見の方はぜひとも一度触れて頂きたいな、と。そしてストーリーやキャラクター作りだけでなく、映像作品としての価値も味わって頂ければなあ、などと、僭越ながらも思ってしまいます。


あ、第12話の「ダイチ、発毛ス」が本作の最高傑作である、というのは俺も普通にそう思います。あれはほんとやばいですね。あの話だけでも全国民に見せたいくらいです。
スポンサーサイト
 
Category | アニメ雑記
   21:59 | Trackback:0 | Comment:0 | 
 
 
 
 
 
Comment
 






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
 
 
 
 
 
 
Trackback
 
http://zubatt.blog77.fc2.com/tb.php/37-6ccb4cb8
 
 
 
 
 
 
プロフィール
 
 

マスター栄者

Author:マスター栄者
ますたあえいじゃと申します
理解の範疇を超えるような作品が好きです

 
 
RSSリンクの表示
 
 
 
 
リンク
 
 
 
 
検索フォーム
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。